- 熊手
- くまで【熊手】(1)長い柄(エ)の先に, 熊の手のような先端を爪状に曲げた細い竹を何本もつけた道具。 落ち葉などをかき集めるのに使う。(2)竹で作った熊手{(1)}に, おかめの面や小判・枡(マス)などをつけたもの。 酉(トリ)の市(イチ)で売る。 お金や幸福をかき集めるという縁起のよい飾り物。 ﹝季﹞冬。 《病む人に買うてもどりし~かな/虚子》(3)長い柄の先に鉄の爪数個をつけたもの。 水上では舟や浮遊物などを引き寄せる舟道具, 戦場では敵を馬から引き落とし, 盾や塀を引き倒し, あるいは高所に登る際に用いる武具。 また, 相手を取りおさえるのに用いる捕り物道具。(4)欲張りな人のたとえ。
「~よ, 欲よと言はるるも口惜しし/浄瑠璃・淀鯉(上)」
Japanese explanatory dictionaries. 2013.